今年もこの季節がやってきました。「NHK技研公開2025」!
私にとっては、年に一度の“未来との遭遇”の日。毎年欠かさず足を運んでいますが、今年も驚きと刺激がいっぱいの体験でした。
NHK技研公開とは?
「NHK技研公開」は、NHK放送技術研究所(技研)が毎年開催している一般向けの公開イベントです。
普段は立ち入ることのできない研究施設で、最新の放送技術や研究成果が一般公開され、誰でも無料で最先端のメディア技術に触れることができる貴重な機会となっています。
テレビ、ラジオ、インターネット配信、AI、VR、AR、映像圧縮、音響技術、災害報道…など、あらゆる分野で未来の放送のカタチが、実際のデモや展示を通して紹介されるのです。
まさに、“放送の未来の見本市”といったところ。

2025年のテーマは「イマーシブメディア」
今年の技研公開で大きくフィーチャーされていたのが、「イマーシブメディア(Immersive Media)」。
直訳すると“没入型メディア”。簡単に言えば、視聴者がまるでその場にいるかのような体験ができるメディアです。
今回は、360度映像、立体音響、触覚技術などを組み合わせて、まさに「五感で体験する放送」を目指した展示が多数並んでいました。
ある展示では、VRゴーグルを装着して、遠くにいる友人と同じ風景を眺めながら、リアルタイムで会話ができる体験が用意されていました。物理的には離れていても、まるで同じ場所に一緒にいるような感覚。これが実用化されたら、離れて暮らす家族や友人との時間が大きく変わりそうです。
また、球状のスピーカーから立体音響が放たれ、音に包まれながら旅をするような没入体験ができる展示もありました。音の広がりと奥行きが圧倒的で、目を閉じるとそこに風景が浮かんでくるよう。
「これが家で体験できる日が来るのか…」と思うと、感動と同時に、ちょっと背筋がゾクッとするような未来の気配を感じました。
私はこれで、星を眺めたいな。

技術の進化は、静かに、でも確実に
こうした展示を見ていて毎年感じるのは、「放送はただの情報伝達ではなく、体験の時代に入った」ということ。
見て・聞いて・感じて・没入する。メディアが“生活の一部”から、“空間そのもの”に変化していく流れが、はっきり見えてきます。
もちろん、すべての技術がすぐに一般化するわけではありません。でも、技研公開で紹介される未来の技術が、数年後に実用化されていることは多く、ここに足を運ぶたび、未来が現実に近づいてくる感覚を覚えるのです。

ソロ活のススメ
一人で技研を巡るのは、自分のペースで展示をじっくり見られて、学びも深まります。
質問したいブースではとことん聞き込んで、興味の薄い展示はスキップしても誰にも気兼ねなし。まさにソロ活にぴったりのイベントです。
最新技術にワクワクしながらも、「この技術、私の仕事や暮らしにどう関わってくるだろう?」と、ちょっと先の自分を想像する。
そんな未来のヒント探しが、毎年の技研公開の楽しみでもあります。
今年も、放送の未来に触れてワクワクした一日でした。
また来年も、変化を楽しみに訪れたいと思います。



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