「安さ」より「想い」を味わいたい。

仲間との語らい

50代を過ぎて、ふと気づいたことがあります。
私が行く飲食店の「選び方」が、がらりと変わっていたということ。
20代、30代の頃は、どちらかといえば“コスパ”が最優先。
安くて飲み放題、ワイワイ騒げる場所が楽しかった。
でも、今の私が足を運ぶのは、ちょっと違うお店です。


■安さより「料理人の思い」が伝わるお店へ

最近のお気に入りは、チェーン店ではなく、個人経営の小さなお店。
カウンターだけのお店が特に好きですね。
料理人の仕事ぶりも見られるし。
決して安くはないけれど、ひと皿ひと皿に“その人の人生”が感じられるようなお店に惹かれます。

たとえば、野菜の火入れひとつにしても、「あ、この人、料理が本当に好きなんだな」と思えるような丁寧さ。
素材の背景を語ってくれたり、地元の作り手へのリスペクトが感じられたり…。
「料理=商品」ではなく、「料理=表現」なんですよね。


■お酒との“ペアリング”も、楽しみのひとつに

私は、お酒も大好き!
だから、ワインや日本酒、クラフトビールなど、料理との相性を提案してくれるお店には、つい通いたくなります。
美味しいお酒は、料理の世界がふわっと広がるような感覚になります。

ただ酔いたいわけじゃない。
味わいを重ねていく時間を、じっくりと楽しみたい。
50代の“贅沢”って、こういうことなんじゃないかなと思っています。


■“価値観が合う人”と食事に行くようになった

お店の選び方が変わったことで、食事に付き合ってくれる友人も少しずつ変わってきました。
今、一緒に出かけるのは、ビジネスがしっかりしている人、価値観を共有できる人が多い気がします。

「高いお店に行くこと」が目的なのではなく、
「その価格に見合う価値を感じ取れる感性」があるかどうか。
そういう友人との会話は、食事の時間を何倍にも豊かにしてくれます。

そんな友人たちに教えてもらうお店も増えました。
彼らが選ぶお店は、料理の質も雰囲気も妥協がなく、私の好みにぴったり合うことが多いんです。


■“自分の好み”を知った、大人の証かもしれない

こういう店に行きたい。こういうお酒が好き。こういう雰囲気が心地よい。
誰かに合わせるより、自分の感覚を信じて選ぶようになった。
それって、ソロ活時代の50代だからこそ身についた「大人の嗜み」なのかもしれません。

安さやにぎやかさを卒業して、静かに丁寧に味わうひととき。
私にとっての外食は、“お腹を満たす”だけじゃなく、“心を満たす時間”に変わりました。


■おわりに

気取らず、でも妥協せず。
食事の時間を大切にすることは、人生そのものを大切にすること。
これからも、自分の「感性」と「舌」に正直に、お気に入りのお店を少しずつ増やしていこうと思います。

コメント

著者紹介

ぴりか

東京都内でひとり暮らし。
北海道出身。
50代女性。
趣味は「ソロ活」

ぴりかをフォローする
タイトルとURLをコピーしました